内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査について
当院では、静脈麻酔を併用することで検査を楽に行えるようにしております。
内視鏡学会専門医が検査を行っております。
ポリープなどがあった場合、処置が可能な病変であれば、同日に切除を行います。
当日の検査の流れ
胃カメラ検査を行う曜日は、基本的に月曜日(午前のみ)・火曜日・水曜日・木曜日・土曜日(午前のみ)です。
もちろん至急を要する場合は、午後及び他の曜日も検査を行う場合がありますが、現在胃カメラを担当している医師は1人ですので、予約はなるべくお待たせしないように6名までを基本としています。
他の曜日で行う場合は、院長が代わって行います。 来院して頂いた時に検査の説明と予約をします。その後、感染症の検査を行う為の採血をさせていただきます。
内視鏡(胃カメラ)検査に不安がある皆様へ
「上部消化管(胃カメラ)検査をやりましょう。」
と言われた時、どういう気持ちになるでしょうか?
「大丈夫かな?」と思う気持ちは、2通りあると思います。1つは検査その物への大丈夫かなという気持ち、もう1つは検査結果を聞くまでの大丈夫かなと言う気持ちです。
このページで、検査に対する「大丈夫かな?」という気持ちを少しでも軽減できたら嬉しく思います。
胃カメラ検査を辛くないように受けるために
検査の前処置をしっかりと行いましょう
キシロカイン液(歯科医で使用する麻酔薬と同じもの)のうがいをしっかり行いましょう。 喉の感覚を麻痺させる事で、カメラが喉を通過する時の辛さを軽減させられます。(病院によっては、キシロカインビスカスと言うゼリー状の物を使用する場合もあります。)
顔(首)を後に反らさないようにしましょう
検査の際、顔を後ろに反らせて口の中に溜まった唾液が気管に入り、むせてしまう事が良くあります。 顎を少し下げて、顔を前の方に突き出して唾液をだらだら垂らす位の気持ちで挑むと、むせにくいです。(唾液の出やすさは個人差があります。)
静脈注射を受けましょう
病院によって違いがありますが、静脈注射を行って検査をする施設が多いかと思います。当院で使用している注射の中身は、麻酔の一種でボーっとする作用があります。前日に睡眠不足だった方は、眠ってしまう場合があります。
医師を信じましょう
緊張のあまり体が固まると、いくら静脈注射をしても、麻酔の効果が出にくい場合があります。麻酔を使用できる量は決まっているので、麻酔の効果が出ていない場合でも検査を進めていかなければなりません。
医師の腕を信じてリラックスして検査に臨みましょう。
検査当日の流れ
1.前処置を行います
- ガスコン液を100cc飲んでいただきます。
胃の粘膜に付いた粘液など溶かす作用があり消泡剤と言います。 - キシロカイン液5ccを口に含みうがいをします
このうがいが胃カメラを飲む辛さを軽減してくれます。
当院では、最低でも1分間のうがいをお願いしていますが、2分間うがいをすることが望ましいです。
2.胃カメラ検査の準備
- ベッドに寝ていただき血圧と呼吸状況を測らせていただきます。
静脈注射をすると血圧が若干低くなり呼吸も浅くなるため、ベッドに寝ていただき血圧と呼吸状況を測らせていただきます。
当院では、静脈注射を使用して検査を受けるか、使用しないで受けるかお聞きしていますが、静脈注射使用での検査をお勧めしています。しかし検査後に車の運転や細かい内容の仕事をなされる方には、お勧めできません。 - 血圧の計測が終わりましたら左向きに体位を変えます。
3. この時点から医師が関わります
-
口腔内にキシロカインの噴霧麻酔を行います。
胃カメラが喉を通過する時が、違和感を強く感じるため、噴霧麻酔を行うことで、検査の辛さを軽減します。また、うがいがうまく出来なかった患者様には、多めに噴霧します。 -
静脈注射を行い、口にマウスピースを咥えていただきます。
この時、注射器を腕に刺したまま検査を行いますが、注射器は痛くない状態にしてテープ固定をしています。検査後に拮抗薬を使用するためです。
4.検査に入ります
- 少し顎を引き気味にした体勢で鼻で呼吸行ってください。
体勢は、少し顎を引き気味にして、鼻で呼吸を行うと比較的楽に検査出来ます。
静脈注射を行った後、少し時間を置きます。あまり効いていないようであれば薬の量を増やしますが、増量できる限度がありますので、ご了承ください。
なるべく辛く感じないようゆっくり検査を始めてきます。
検査の時間は、10分位で終わります。 - 検査としての全工程は、30分ほどで終わります。
5.検査の終了
- 血圧測定後、処置室へ移動します。
もう1度血圧を測定します。測定後に内視鏡室から処置室へ移動します。移動時は、看護師が付き添います。終了時に医師が拮抗薬を注入する事で、患者様の意識ははっきりしますが、体の動きがまだふらつく状態である為です。
使用する静脈注射薬の特徴でもありますので、心配いりません。処置室でゆっくり休んで下さい。
しかし、検査終了後1時間は、飲食は出来ません。また、検査時に組織を採った場合は2時間飲食が出来ません。
6.休憩後、検査の説明をさせていただききます
- 検査時に撮影した画像を見ながら説明します。
説明は、検査時に撮影した画像を、一緒に見ながら行います。この時に投薬が必要であれば処方箋もお出しします。
検査時に採った組織は、検査センターに病理診断をお願いするため、結果が出るまでに1週間程かかります。申し訳ありませんが、1週間後に再来院して、組織の結果を聞いて頂きます。
内視鏡(大腸カメラ)検査に不安がある皆様へ
『排便時に出血した』『大腸がん検診でひっかかってしまった』
このような状況になった時、不安になると思います。また、『たぶん痔でしょ?』『恥ずかしいので市販薬で様子を見よう。』と考えるひとが多いと思います。
おしりから出血する原因として、大腸がんはもちろんですが、その他にもポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)、憩室、腸炎、血管の奇形、痔などが考えられます。やはり、出血などがあった場合、早めに原因を検索して治療をすることが重要です。
当院では静脈麻酔を使用し、寝ている状態で行い、内視鏡専門医が、できるだけ丁寧に、正確に検査することを心がけております。
検査当日の流れ
1.前処置を行います
- 前日のお食事は、消化に良いもの(検査説明時に内容をご説明致します。)または、病院で販売している検査食を召し上がってください。
- 大腸内視鏡の前処置は下剤を2Lほど飲んで頂きます。
下剤はご自宅で飲んでいただいても結構ですし、病院で飲むことも可能です。
下剤を内服後、早い方では2時間ぐらいするとトイレに行きたくなります。数回トイレに行くと、次第に透明な水様便に変わっていきますので、観察してください。
もしも途中でご気分が悪くなった場合は、飲むのをやめて、病院に電話をしてください。
2.大腸カメラ検査の準備
- ベッドに寝ていただき血圧と呼吸状況を測らせていただきます。
静脈注射をすると血圧が若干低くなり呼吸も浅くなるため、ベッドに寝ていただき血圧と呼吸状況を測らせていただきます。
当院では、静脈注射を使用して検査を受けるか、使用しないで受けるかお聞きしていますが、静脈注射使用での検査をお勧めしています。しかし検査後に車の運転や細かい内容の仕事をなされる方には、お勧めできません。 - 血圧の計測が終わりましたら左向きに体位を変えます。
3.検査に入ります
- おしりから内視鏡を挿入し、大腸の終点である盲腸まで観察します。
検査は約15分から30分ぐらいで終了致します。ポリープの切除が加わると、個数にもよりますが、約60分ぐらいになる事もございます。
4.検査の終了
- 血圧測定後、処置室へ移動します。
もう1度血圧を測定します。測定後に内視鏡室から処置室へ移動します。移動時は、看護師が付き添います。終了時に医師が拮抗薬を注入する事で、患者様の意識ははっきりしますが、体の動きがまだふらつく状態である為です。
使用する静脈注射薬の特徴でもありますので、心配いりません。処置室でゆっくり休んで下さい。
5.休憩後、検査の説明をさせていただききます
- 検査時に撮影した画像を見ながら説明します。
説明は、検査時に撮影した画像を、一緒に見ながら行います。この時に投薬が必要であれば処方箋もお出しします。
検査時に採った組織は、検査センターに病理診断をお願いするため、結果が出るまでに1週間程かかります。申し訳ありませんが、1週間後に再来院して、組織の結果を聞いて頂きます。